ハワイ便が満席だという報道を受け、念の為、フライト時間の3時間前に成田空港に到着するも、成田空港の国際線ターミナルは閑散としていました。覚悟していたチェックイン時の書類確認もあっさりとしたもので、丁寧な書類確認があるかと思いきや、陰性証明書や接種証明書をさっと確認し、宣誓書を提出したら、あとは荷物を預け、パスポートを提出しボーディングチケットをもらって終了。30分足らずで出発ゲートに到着してしまいました。

 免税店を含むほとんどのお店が閉まっていたため、フライトの時間が来るまでラウンジに行ってみました。そこには、出発ゲートの閑散とした様子とは打って変わり、空席を探すのがやっとなほど多くのいろんな国籍の方がいる光景が広がっていました。日本は観光目的の入国は禁止したままですから、ラウンジにいたのも、私のような観光目的の人は少なく、留学やビジネス目的の方がメインだったのではないでしょうか。皆、軽食を取ったり、談笑したり、仕事をしながら各々のフライトを待っているようでした。

 ロサンゼルス国際空港に到着してから痛感したのは、アメリカは人も経済も動いているということでした。成田空港とは違い、色んな国から来た多くの人が入国審査に並び、到着ロビーには多くのお迎えの人がたくさんいたからです。もちろんコロナ前とは違い、空港では勤務する方の多くはマスクを着用していました。けれども、入国審査に並ぶ人は着用していない人も多く、入国審査が終わり空港を出た瞬間、私もマスクを外しました。

フロリダ州の連邦判事が飛行機、電車、バスでのマスク着用義務を取り下げた後のロサンゼルス国際空港(写真はイメージ/GettyImages)
フロリダ州の連邦判事が飛行機、電車、バスでのマスク着用義務を取り下げた後のロサンゼルス国際空港(写真はイメージ/GettyImages)

 ちなみに、入国審査ではコロナ前と同じ、入国の目的や所持金、滞在先など簡単な質問をいくつか聞かれたものの、新型コロナウイルス検査の陰性証明書や新型コロナウイルスワクチン接種証明書を見せてという指示は一切なく、さっと終わってしまいました。

 Our world in dataによると、2022年5月12日時点での日本における追加接種(3回目の接種)率は55.6%です。内閣官房内閣広報室が公開しているデータによると、5月16日時点の3回目接種の年齢階級別接種率は、20歳代が36.7%、30歳代が40.5%、40歳代が50.6%、50歳代が68.9%と若い世代ほど接種率が低いことがわかります。

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コロナと共存するアメリカとの違い