――かっぱえびせんの琴線はどこですか。

 最初の食感とくちどけです。おまけにカルシウムが取れるという栄養的なバランスも考えられている。創業者の松尾孝が、戦後の日本人の栄養不足を憂いて、当時の社会的課題を解決するためにかっぱえびせんをつくったと聞いています。カルビーの社名はカルシウムとビタミンB1を組み合わせたものです。その原点であるスナック菓子がかっぱえびせんなんです。このお菓子には絶対に勝てないですね。

――「神」と呼ばれることはどう思いますか。

 開発は一人でやれるものじゃなくて、いろんな人のアイデアが出て、いろいろな人や部署の協力があってはじめて成り立っているので、その辺は勘違いしていません。私はまぎれもない普通の人間です(笑)。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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>>ピザポテトの開発秘話はこちら→https://note.calbee.jp/n/n28815475eae6
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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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