放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、前回に引き続き、コロナ感染後の後遺症の怖さについて。脱毛や性欲減退という症状も?

* * *

 ここで前回、コロナの後遺症のことを書いたら、コロナになって後遺症を経験した人が続々と僕に経験談を教えてくれるようになりました。意外と人に言いにくいことなんだなって気づきました。

 やはり中でも一番多いのが「脱毛」の話。髪の毛が抜けるのですが、この話はやはりしにくいようです。この人から聞いた脱毛の体験談を未経験者に話すと、味覚異常とかよりも、わかりやすくみんな怖がりますよね。

 最近聞いたのは、僕の知人が兄弟でコロナになり、入院したと。退院してから1カ月ほどしたら、兄弟ともに髪の毛が抜けだして。最初は「あれ?」くらいに思っていたのですが、どんどん抜けていったと。100日近く抜け続けて、結構、髪の毛がスカスカ感出てきてしまったところで、止まり。そして再び生え始め、今は元に戻ったと。

 その話を僕と一緒に聞いていた人は「えーー?」と驚きの声をあげて「こわいー」と言います。そうですよね。怖いです。

 その人たちもそうなのですが、僕の周りの経験者は抜けた後、結果元に戻ったと。だけど思っていた以上に抜けたからかなり焦ったと。

 しかも、コロナに感染してる時ではなく、治ってちょっと経ってからという人が多く。

 あと、先日は嗅覚(きゅうかく)異常が出た人と喋りましたが、やはり、この人も、治って1カ月くらいたってから出たのだとか。

 僕は味覚はかなり戻ってきました。耳も病院で治療し良くなってきましたが、1カ月後にもしかしたら脱毛などの症状が出てくるかもなので、油断なりません。

 そして、もう一つ。ネットで見つけた記事。「男性が新型コロナウイルスに感染すると、その後、勃起障害(ED)を発症するリスクが、感染していない男性の約5.7倍になることが、イタリアで行われた小規模な研究で明らかになりました」と。

著者プロフィールを見る
鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

鈴木おさむの記事一覧はこちら
次のページ
33歳の芸人が「かなり性欲なくなってしまった」と