活躍が期待される大谷選手(左)と鈴木選手(写真/gettyimages)
活躍が期待される大谷選手(左)と鈴木選手(写真/gettyimages)

 エンゼルスの大谷翔平が14日(日本時間15日)、敵地のレンジャーズ戦に「1番・投手兼DH」で出場。2回に逆転満塁弾を浴びるなど、4回途中6失点で降板し、2敗目を喫した。打者としては4打数1安打だった。

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 MLBは2022年シーズン開幕から一週間が経過したばかりだが、各地で記録的なプレーが続出している。

 4月13日、ロサンゼルス・ドジャースのクレイトン・カーショーが敵地ミネソタでのツインズ戦に先発し、7回まで13奪三振を含む完全投球を行った。さらに同日、敵地ニューヨークでのヤンキース戦に「3番・一塁」で出場したトロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.は自身2度目の1試合3本塁打と大暴れ。

 また、今季からシカゴ・カブスでプレーする鈴木誠也も、すでに3つの記録を打ち立てている。例えば、鈴木はデビュー4戦で3本塁打を放ったが、これはロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が記録した5試合(2018年)を上回る日本人最速記録だ。また、MLB史上初の記録もある。それは、「デビューから4試合で8打点以上、4四球以上」で、打点の記録が正式に始まった1920年以降初めて達成された。さらに、鈴木は、同球団では2人目となる「1901年以降、カブスでのデビュー5試合で、毎試合2回以上出塁し、打点または得点を1点以上をマーク」(『NBCスポーツ・シカゴ』)という球団記録も残した。

 鈴木は新労使協定交渉の影響で、長期に及ぶ交渉の中断とあまりにも短いキャンプ期間を経ながらも、現地メディアの目を丸くするような活躍を続けている。その姿に、カブスファンは「新人王の最有力候補!」、「なんてやつだ!」、「彼のユニフォームを早く買いに行かなければ!」とSNS上で大興奮の様子をみせている。

 現地メディアもその活躍に大きな関心を寄せている。カブスの地元『NBCスポーツ・シカゴ』(12日付)は鈴木の打席でのある姿勢に注目し、次のように伝えた。

「ここまでの鈴木のプレーで最も印象的なのは、バットを全く振らないことだ。鈴木は(12日までの)4試合73球(17打席)で、3回しか空振りしていない。他の16回スイングでは、9つのファールボール、犠牲フライ、フライアウト、2安打と3本塁打を打っている」

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