ラプターズの渡邊雄太(写真/gettyimages)
ラプターズの渡邊雄太(写真/gettyimages)

 NBAの2021-22シーズンは、レギュラーシーズンが終わり残りはチャンピオンを決めるプレーオフのみ。現地時間4月12日(以下、日付は全て現地時間)からはプレーオフ入りをかけたプレーインがスタートした。

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 日本から世界最高峰の舞台NBAに挑んでいるワシントン・ウィザーズの八村塁とトロント・ラプターズの渡邊雄太は、八村がチームがプレーイントーナメントに残れず今季終了。一方の渡邊はラプターズがカンファレンス5位で終了したためプレーオフに駒を進めている。

 直近2シーズンのNBAは、コロナ禍という状況があり変則型のスケジュールとなっていたが、今季は3シーズンぶりに各チームが82試合をプレーする“通常運転”となった。2019年のドラフト全体9位で指名された八村は、これが3シーズン目だが、コロナの影響で通例通りのNBAのスケジュールは初体験。渡邊もメンフィス・グリズリーズ時代とラプターズ1年目は2Way契約で、下部リーグとNBAを行ったり来たりしていたため、NBAのフルシーズンを過ごすという点では、八村同様、実質的に初体験と言えるだろう。

 では、そんな二人にとって、今季はどのようなシーズンとなったのだろうか。両者のスタッツを眺めながら振り返ってみたい。

 まずは八村。今季の八村は、開幕前から個人的理由によりチームに合流せず長期にわたって離脱した。初登場はシーズン40試合目となった1月9日のオーランド・マジック戦。この時は14分間プレーし6得点している。

 その後はベンチスタートとして出場し、試合を重ねるごとにプレータイムを増やしていった。安定して20分以上プレーするようになったのは2月に入ってから。今季のウィザーズはラッセル・ウェストブルックが放出され、カイル・クーズマ、ケンタビオス・コールドウェル・ポープ、モントレズ・ハレルが加入するトレードを敢行したため、大きくメンバーが変わったが、徐々にチームのシステムにも馴染んでいることをうかがわせた。

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八村が大きく改善させたプレーは?