久本雅美、63歳(撮影/写真部・門間新弥、メイク/梅原麻衣子、スタイリスト/前田みのる)
久本雅美、63歳(撮影/写真部・門間新弥、メイク/梅原麻衣子、スタイリスト/前田みのる)

 テレビから聞こえてくる軽妙な大阪弁のトークといえば、舞台、バラエティー番組にフル回転の久本雅美さん。60代となった今の正直な気持ちを書きつづった『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)が話題になっています。今回は、60代の今とこれからを幅広く伺いました。

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 不思議なもので、60歳を過ぎるとそれまで気にしていなかった、「終活」とか「エンディングノート」という言葉が自然と耳に入ってくるようになるんですよ。そんな「人生のゴール」が少し見えてきた今の自分を素直に書いたのが、今回出版した『みんな、本当はおひとりさま』です。終活については、意識していたわけではないし、今でも何か準備しているということでもないですけど。

■舞台のために健康第一の日々

  ただ、50代後半から健康にはずいぶん気を使うようになりました。テレビも舞台も声を使う仕事なので、ボイストレーニングに通うようになりましたし、パーソナルトレーニングにも週1回通っています。トレーニングといっても、ムキムキになるためではなく、ケガをしない体作りのため。ほとんどトレーナーにマッサージしてもらっているみたいなものですけどね(笑い)。

 あとは体を冷やさないように注意しています。朝起きたら白湯を飲んで、軽くストレッチをしてからお風呂に漬かるんです。体を温めて全身の血行を良くしてから一日の活動が本格的に始まります。

 栄養補給にビタミンなどのサプリやプロテインもけっこうガッツリ飲んでますね。健康のため、舞台で最高のパフォーマンスを発揮するためではあるんですが、トレーニング、ストレッチ、サプリなどいろいろやりすぎて何が効いて、今健康なのかもわかんなくなっちゃって(笑い)。でも、やめて何かあったら怖いのでルーティン化している感じです。

 お酒も飲む機会と量は減りましたね。公演の後なんかも、早くに帰宅。寝る前のルーティンになっているストレッチをして夜は早めには寝てました。翌日の舞台に影響してはいけないので、とにかく今は健康第一を心掛けています。

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今も支えてくれる母の言葉