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【通じない 和製英語(3)】
「イメージダウン」
× image down → ◯ hurt the image of

「名詞+ダウン」、または「名詞+アップ」という組み合わせを見たら和製英語を疑いましょう。英語話者は「イメージを損なう」という文脈で"hurt"や"harm"、または"go down"という動詞を使います。"image"でなく"reputation"と言う場合もあり、"Our reputation goes down."はこなれた表現です。ちなみに「プライスダウン」も和製英語ですよ。ネイティブは"discount"や"cut the price"といいます。 

[ネイティブに通じる例文]
The scandal hurt the image of the company.
あのスキャンダルが会社のイメージダウンにつながった。

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【通じない 和製英語(4)】
「コストダウン」
× cost down → ◯ cost reduction

「コストダウン」も「イメージダウン」と同じ構造の和製英語で、英語話者はスムーズに理解してくれません。この場合は『減らす』という意味の"reduce"を基本に考えましょう。「スピードダウン」も和製英語で、"slow down"や"drop the speed"などを用いるのが自然です。

[ネイティブに通じる例文]
The company needs to do a drastic cost reduction to maximize the profits.
利益を最大化するために会社は思い切ったコストダウンをする必要がある。

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【通じない 和製英語(5)】
「プラスアルファ」
× plus alpha → ◯ something extra

 "plus~"と具体的な名詞を続ける言い方なら伝わりますが、「プラスアルファ」なんて英語圏で口にしても相手は戸惑ってしまいますね。文脈にもよりますが、"a little more~"や"in addition to~"でも近い表現ができます。「プラスアルファを提供する」と伝える場合は"give something extra"と言うと自然ですよ。絵や写真、画像や文章などに「手を加える」場合は、"retouch"という動詞を使って。 

[ネイティブに通じる例文]
We want something extra.
何かプラスアルファで欲しいな。

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