日本代表の森保一監督
日本代表の森保一監督

 元サッカー日本代表の田中マルクス闘莉王氏が11日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「『大迫ではなく、南野を外すべき』サウジ戦ゴールも本領発揮から遠い背番号10は輝けるのか…闘莉王が森保采配に物申す!」というタイトルで、MF南野拓実(リバプール)について言及した。

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 日本はW杯アジア最終予選で2月1日にホームの埼玉スタジアムで行われたサウジアラビア戦に2-0で快勝。前半32分、右ウイングの伊東純也が自慢のスピードで相手DFをかわして、右クロスを入れると、FW大迫勇也がスルーし、南野が左足で先制ゴールを決めた。大一番の勝利で日本は勝点18でグループ2位をキープし、首位サウジとは勝点1差に迫った。3位のオーストラリアと勝点3差に広げ、残り2試合でW杯出場に大きく近づいた。

 だが、日本代表が目指すのはW杯本戦出場ではない。闘莉王氏は南野にたいして厳しかった。「中国戦に続き、日本代表の中では一番調子が悪いです。ボールが収まらない、イージーミスが多い、タイミングが他の選手とちょっと違う。パスのズレ、考えるスピードがみんなと少し遅れている」と指摘。先制点は叩き出したが、「あれだけ素晴らしい出来だった日本代表の中では、一番レベルが未だに一番良いところまではいっていない」と語った。また、周囲の選手と連携がかみ合っていないことも懸念し、「ちょっと適当な、雑な守備が目立っているような感じがします」と分析した。

 辛口は期待の大きさの表れだ。「日本の10番だからこそ、言わなきゃいけないこと。一番差をつけなきゃいけない」と強調した。起用法についても言及し、「(森保)監督が合図を出してくれるか。ちゃんと頑張らないと(先発から)外すぞと。そういう合図もある」と提言。サウジアラビア戦は大迫が68分までプレーしてFW前田大然と交代。南野は78分に浅野拓磨に代わったが、闘莉王氏は「僕だったら大迫外さないで、南野外します。前田大然を左に置けば南野より守備をできるし、前に行く勢いがあるかもしれない」と自身の考えを口にした。

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