昭和マニアの現役女子大生シンガー・アマイワナさん(事務所提供)

■YouTubeチャンネル「アマイワナ」 昭和的センスが光ります。ぜひご覧ください!
https://www.youtube.com/channel/UCotc-OH7qODrvFIuAr9Jhlw/videos
昭和マニアの現役女子大生シンガー・アマイワナさん(事務所提供) ■YouTubeチャンネル「アマイワナ」 昭和的センスが光ります。ぜひご覧ください! https://www.youtube.com/channel/UCotc-OH7qODrvFIuAr9Jhlw/videos

 80年代は『ザ・ベストテン』や『ザ・トップテン』、『夜のヒットスタジオ』など生放送の人気歌番組も多かった。生放送での歌唱は音源と比べて見劣りすることも多いが、中森明菜の生歌は今の若者も惹きつけている。YouTube上では「これで生なの!?ベストテンが見られる昭和に行きたい」「歌唱力 表現力が素晴らしい 世代の方がうらやましい」など、彼女の歌唱力に称賛するコメントが上がる。アマイワナさんもこう話す。

「生歌なのに、こんなに歌えるの?ってぐらい、歌唱力が本当にすごい。曲によってはビブラートが毎週伸びていって、声量がどんどん出てくる。ワクワクしながら見ています」

 もっとも、80年代に歌声で魅了したアイドルは彼女だけではない。松田聖子や本田美奈子、岩崎良美、河合奈保子などが次々と登場した。85年にはグループアイドルの草分けとなる『おニャン子クラブ』が登場したが、それでも当時はソロで活動するアイドルが主流だった。ソロで歌うアイドルはあまり見なくなった今、若者には新鮮に映るようだ。

「あの時代は、一人でステージに立っても存在感があるトップアイドルが多かったのだと思います。当時は名作詞家・名作曲家と呼ばれる先生が曲を書いて、毎週生放送されていた歌番組でも、今とは比べものにならないぐらいバックバンドが豪華で、セットも派手で。その中でアイドルがたった一人でステージに立っても、豪華さに見合うだけの歌唱力やパフォーマンス力があったのだと思います」(アマイワナさん)

 80年代アイドルのファッションも、若者の目には新鮮に映るようだ。当時のアイドルのファッションは、松田聖子が王道路線。いわずと知れた“聖子ちゃんカット”のほか、肩や袖にレースをあしらったフリフリのドレスやブラウス、段のついたフリルスカート、白や淡いパステルカラーを基調にしたフェミニンなワンピースなどが、若い女性たちのファッショントレンドだった。

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自分の意見を貫いていた昭和のアイドルたち