(左から)筒香嘉智、秋山翔吾、鈴木誠也(GettyImages)
(左から)筒香嘉智、秋山翔吾、鈴木誠也(GettyImages)

 昨年末から続いているMLB(オーナー陣)と選手会による新労使協定の交渉は、依然として両者の間には大きな隔たりがあるものの、合意に向けて少しずつだが前進はしている。

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『USAトゥデー』の報道によれば、1月24日(現地時間:以下同)に行われた約2時間にわたる対面交渉では、選手会側がFA期間短縮案(29歳5か月以上の選手の取得期間を現行の6年から5年に短縮)や、収益分配額の削減案(年間1億ドルから約3000万ドルへの削減)を取り下げるなど、譲歩する姿勢をみせたという。決着まではまだ掛かりそうだが、ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す鈴木誠也の交渉再開ももう少しの辛抱かもしれない。

 そんな鈴木だが、米の大手移籍情報サイト『MLBトレード・ルーマーズ』は、日本国内での報道をもとに、「ロックアウト明け後、交渉のため渡米するだろう」と報じ、ジャイアンツ、マリナーズ、レッドソックス、ヤンキースなど移籍候補とされている8球団と交渉を行う可能性を伝えた。また、同メディアは、新たにマーリンズが興味を示しているという、地元紙『マイアミ・ヘラルド』のバリージャクソン記者の話も紹介。鈴木の移籍先を巡る報道は、新労使協定で交渉が中断されても、その数は日に日に増えている。

 一方、鈴木がMLBで活躍できるかは未知数である。鈴木は昨年日本で、打率.317、38本塁打、26二塁打、9盗塁という成績を残したが、同記事では「打者は、日本球界よりも平均速度が速いアメリカの投手に苦労する」とも指摘されている。そして、その例として、秋山翔吾(レッズ)と筒香嘉智(パイレーツ)の名前が挙げられていた。もっとも、「(鈴木の)打撃は彼らよりもはるかに優れていることを強調したい」とも書かれているが、こればかりは実際にプレーしてみないとわからない。

 それよりも、秋山と筒香が悪い例として扱われていることの方が深刻だ。だが、残念ながら彼らのこれまでの成績は、現地メディアの言う通りで、このような評価を受けるのも仕方がない状態だ。

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