16時間断食は、その名のとおり、「16時間、ものを食べない」だけのシンプルな健康法です。「カロリーを計算しなきゃ」とか「食べていいものと食べてはいけないもののリストを作らないと」など、面倒なことは考える必要はありません。

 16時間は「長い」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。でも、睡眠時間とうまく組み合わせることで、無理なく実行していただけるはずです。

 本書には、筋力を落とさないための軽い運動や、より効果的に断食をおこなうコツをたくさん紹介しています。まずは、週に1回だけでも16時間断食という最強のクスリを続けてみてください。1日3食の習慣や食べすぎが体に与えたダメージをリセットし、体を内側からよみがえらせるのを実感していただけると思います。

青木厚(あおき・あつし)/ 医学博士。あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病が専門。著書『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)がある。