15日正午過ぎの東大前駅構内の様子。着火剤がまかれた場所は、消火器のピンクの粉がうっすら残っていた(撮影・岩下明日香)
15日正午過ぎの東大前駅構内の様子。着火剤がまかれた場所は、消火器のピンクの粉がうっすら残っていた(撮影・岩下明日香)

 拡大自殺による個人テロを事前に防ぐ方法はないのだろうか。警察関係者は刃物などの管理者対策の重要性を強調する。

「かつて、爆発物製造に転用可能な市販の薬物を購入した人物を薬局から警察に通報し、爆弾テロ事件を未然に防止した事案があった。個人テロでは刃物が用いられることが多い。刃物の購入に際する厳格な確認制度を設ける時期にきていると思う」

 実際にこうした刃物個人テロに遭遇したらどう対処したら良いのか?

「刃物テロなら、持っているカバンなどを盾にすること。顔や首など急所から刃物の距離を取ることが重要だ。いきなり背後から襲われた際には二次攻撃を避けるため、刃物だ!と叫び、逃げることだ。それを目撃している人はとにかく大声で助けを叫ぶ。犯人は極度の興奮状態にあるため、絶対に対峙しないことだ」(同前)

 警視庁少年事件課は、引き続き少年の犯行の動機を追及している。

(野田太郎/AERAdot.編集部 岩下明日香)