楽天の三木谷会長
楽天の三木谷会長

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大する中、J1・ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が自身のツイッターで政府と日本サッカー協会の防疫対策について、痛烈批判したことが大きな反響を呼んでいる。

【アンケート結果】テレビを見ていて信用できないと思う人1位は?

 1月21日に埼玉スタジアムで予定されていた国際親善試合・ウズベキスタン戦は7日に中止が発表された。一方でアジア最終予選は、公益性および緊急性が高いという政府の判断で予定通り開催される。日本は6試合を終えて4勝2敗で勝ち点12の2位。3位の豪州は1差の勝ち点11とW杯出場圏内の2位争いで激しい争いを繰り広げている。7大会連続本戦出場に向け、残り4試合は絶対に負けられない。

 その中で、Jリーグの各クラブが頭を悩ませているのが、Jクラブ所属選手に対する代表活動終了後の2週間の隔離措置だ。中国、サウジアラビアの選手たちを特例で入国させるため、ピッチ上で外国人と同じ時間を共有する選手たちを、特に日本国内において隔離する必要があるという政府の判断だった。政府の要請に日本サッカー協会も従うしかない。

 だが、三木谷会長の考えは異なる。政府が昨年11月30日から全面的に停止してきた外国人の新規入国措置の期限を当初の「1カ月」から2月末まで延長を発表した11日に、自身のツイッターで、「今朝の岸田総理の発表 今更、新規外国人を入れないことになんの意味があるのか? 判断があまりに非論理的すぎる。日本を鎖国したいのか?」と疑問を呈した。翌12日には「日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと『政府』と『協会』から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??」と痛烈に批判。その後も、「そもそも給与もこちらが払ってるのに、代表に出して拘束。話にならん」、「そもそも政府に日本にいる人間がサッカーの代表戦に出たというだけで、行動を制限する法律的な権利はないと思う。裁量行政の濫用だ」と立て続けにツイートした。「憲法です 公共の利益が優先です」というリプライに対し、「何度もPCR testをして入国を認めた選手と試合。重症化しにくいオミクロンが主流。国民の80%以上がワクチン接種済み。なんの公益??これは明らかに憲法違反だと俺は思う」と主張した。

次のページ