デビュー後は「おバカキャラ」を前面に出した露出が多かった滝沢だが、近年は意外に真面目な一面が知れ渡るようになり、これが息の長い活動につながっているようだ。

「一見、天然キャラですが、筋が1本通っているというか真面目なんです。先日もNHKの番組で雑誌撮影に密着したシーンがあったんですが、すっぴんを披露していました。スタッフに『抵抗はない?』と質問されると、滝沢さんは『まったくありません。すっぴんに自信を持てなくなる生活はしないようにしている』と答えたんです。このひと言にSNS上では『カッコよすぎる』と称賛されていました。ただかわいいだけでなく、しっかり努力されているからこそ、人気が途絶えないんだと思います。一部では天然キャラがあざといとアンチもいるようですが、それに勝る支持者が多いのもこのストイックさを見れば納得です」(同)

■きちんと敬語で話すことができる

 おバカキャラとして登場してきたときは、ローラや水沢アリーなどが先行しており、同種のタレントがひしめいていた。だが、ふたを開けてみれば、今でも一線で活躍しているのは滝沢だけになった。その理由について芸能評論家の三杉武氏はこう分析する。

「おバカキャラの先人たちはウケ狙いの攻めの姿勢が強すぎたり、シチュエーションやタイミングによっては、タメ口やとっぴな発言が不遜な態度に映って一部の視聴者に不快な印象を持たれたりすることがありました。その点、滝沢さんは発言が不遜だったり、失礼な印象はほとんどない。基本的に敬語で話すというスタンスもありますが、ウケ狙いだけでなく、不快感を与えないように常に考えながら発言しており、頭の良さを感じさせます。そのあたりは、トーク番組などでたびたび話題に出る、愛情をもって厳しく育ててくれたという祖母の影響があるのかもしれません」

 今年も滝沢の躍進は続きそうだが、前出の三杉氏は滝沢には知られざるもうひとつの“才能”があると明かす。

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