江川卓氏 
江川卓氏 

 野球解説者の江川卓氏(66)が、25日の日本テレビ系スポーツ番組「Going!Sports&News」で最後の出演を迎えた。

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 番組内では巨人・原辰徳監督から「まだまだ江川さんは体も知力もお若いでしょうから、少し時間があるんであれば、実弾飛び交うジャイアンツのところに降りてコーチ、あるいは監督という形でやってもらえる可能性も、ちょっと増えたのではないかと思っています」と、指導者として期待を寄せるビデオメッセージが紹介された。

 このVTRの後にMCのくりぃむしちゅー・上田晋也(51)が今後の監督就任の可能性を聞くと、江川氏は「ほぼないですね」と返答。上田はその後も監督就任を熱望したが、江川氏は慎重な申請を崩さなかった。番組の最後に「私はもう少しマウンドに登ってみたいと思っています。ありがとうございました」と含みのあるコメントで別れを告げた。

「江川さんが毎年のように監督、コーチ就任が噂されているのはビッグネームだからという理由だけではない。洞察力が深く、野球理論にも精通しているからです。解説で予言が的中することも多かった。66歳という年齢と飛行機が好きではないことを考えると、監督やコーチ就任は現実的でないかもしれないが、野球への情熱は消えていないと思います。原監督のビデオメッセージも社交辞令ではないでしょう。誰も想像がつかなかった桑田真澄氏を投手コーチとして電撃復帰させたように、来オフ以降に江川さんにコーチを打診する可能性は十分に考えられる」(スポーツ紙デスク)

 江川氏の野球理論は球界でも一目置かれている。中日の監督時代に4度のリーグ優勝、1度の日本一を達成している落合博満氏もその一人だ。18年11月に毎日放送のスポーツバラエティー番組「戦え!スポーツ内閣」に出演した際、「江川は見てみたい。オレはずっとそう思っていた」と江川氏の監督就任を望んでいることを明かし、「他の人は大体こういう野球をやるんだろうなって想像がつくんだけど、江川の野球だけは想像つかないからやらせてみたい」とその理由を語っている。

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