今大会の“主役候補”の一人・神村学園の福田師王
今大会の“主役候補”の一人・神村学園の福田師王

 いよいよ12月28日より全国高校サッカー選手権が開幕する。第100回大会の大本命はなんといっても青森山田(青森)だろう。今年は「夏に勝てない」という下馬評を覆し、16年ぶりにインターハイを制覇。プレミアリーグEASTでも優勝し、選手権では3冠を狙う。FC東京内定のMF松木玖生、町田内定のMF宇野禅斗、MF小原由敬や、FW名須川真光と注目選手も多い。3年ぶりの選手権Vに向け、盤石の体制を築く。

【写真】初々しい!青森山田時代の柴崎岳はこちら!

 しかし、それは裏を返せば、各チームも青森山田に対し相当な包囲網を敷いてくるということ。ここでは各ブロックの注目チームなどを紹介しつつ、ダークホースとなりうるチームなどを占う。

■Aブロック

 Aブロックの注目は大津(本)だろう。プレミアリーグWESTでは並み居るJユースのチームと渡り合い、優勝争いを繰り広げた。強豪ぞろいのプレミアで1試合平均1失点と守備も固く、一発勝負のトーナメントにも向いている。ハイボール処理に絶対的な強さを持つGK佐藤瑠星やボールキープ力のあるMF森田大智といった年代別代表選手を中心にタレントもそろう。

 プレミアリーグ初昇格を決めた前橋育英(群馬)は今年も好選手をそろえており、長崎内定のMF笠柳翼はもちろん、エースNo.14を背負う徳永涼と根津元輝の2年生ボランチコンビは注目しておいていいかもしれない。ディフェンスディング・チャンピオンの山梨学院(山梨)は谷口航大、石川隼大のダブルボランチ、FW茂木秀人イファインと昨年の主力と中心に連覇に挑む。

■Bブロック

 2年ぶりの大会制覇を狙う静岡学園(静岡)はBブロックに。今年は史上最強世代との呼び声も高く、DF伊東進之輔(北九州内定)、MF玄理吾(徳島内定)、MF古川陽介(磐田内定)、FW川谷凪(清水内定)と4人のJ内定選手がそろうタレント集団だ。インターハイでは準決勝で青森山田に0-4と完敗を喫したが、選手権予選では守備の強度も上がり、決勝の藤枝東戦は被シュート1本で完封勝利。今大会も打倒・青森山田の筆頭となるだろう。

 それでもBブロックは激戦必須。インターハイ準優勝の米子北(鳥取)は主将のDF鈴木慎之介、中盤には岡山内定のMF佐野航大と攻守に好選手がいる。1回戦では注目GK藤井陽登を擁する矢板中央(栃木)と対戦する。U-22日本代表の逸材DFチェイス・アンリのいる尚志(福島)や3年ぶりに選手権の舞台に戻ってきた流経大柏(千葉)も虎視眈々と上位を狙う。

次のページ
C、Dブロックの注目チーム&選手は…