隼君が『異常気象のサバイバル』を参考に作ったノート
隼君が『異常気象のサバイバル』を参考に作ったノート

「おんだんかについてしらべよう」。そんなタイトルのあとに、北極の氷が減っていること、電気の使い過ぎに気をつける大切さなどが、かわいいイラストと共に綴られている。

 大阪府の小学2年生・八木隼君の「自主学習ノート」だ。隼君は学校の「自主学習ウィーク」に、「科学漫画サバイバル」シリーズ(以下、「サバイバル」)を活用した。

 同シリーズは、科学を題材にした学習漫画。環境や生物、テクノロジーや時事など、47テーマ77冊が発売中だ(2021年12月現在)。

 隼君が学習に使ったのは、『異常気象のサバイバル』『干潟のサバイバル』『ナイトサファリのサバイバル』。地球温暖化や食物連鎖についてまとめたというが、2年生には難しいテーマだ。でも、隼君は笑顔でこう語ってくれた。

「マンガがおもしろいから大丈夫! 知らないことがわかるのがうれしい」

 隼君の父・康太さんはこう話す。

「隼はもともと“人が知らないことを知りたい”と思うタイプ。『サバイバル』には、家族や友達に伝えられる知識がたくさん載っているので、興味持ったんだと思います。本からクイズを出されることもありますが、私も知らないことがたくさんです」

 子どもに本を読んでほしい、子ども自ら学んでほしい。そう願う親は多いと思うが、難しいことも多いだろう。そんなとき、学習漫画が子どもの知識欲に火をつけることがある。

 東京都の小学2年生・りく君は算数は得意だけど、国語系は苦手。本もあまり好きではなかった。

 りく君のお母さんは、「もっと本を読んでほしい」という思いから、あるブログですすめられていた「実験対決」シリーズの1巻を買ってみた。

 同シリーズは“科学大好き!”の小学生が、科学実験の大会で実験を繰り広げる学習漫画。2021年12月現在、39巻まで発売されている。

 購入後、中身を見ると少し難しい気がしたので、「もう少し先かな」と思って本棚にしまっておいた。ところがりく君が本棚から見つけ、夢中で読み始めたという。今では「実験対決」は11巻までそろい、前述の「サバイバル」も読み始めたところだ。

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押しつけがましいのが嫌いだった子どもが…