女子高校野球選抜チームとの試合で先発したイチロー氏
女子高校野球選抜チームとの試合で先発したイチロー氏

 MLBでは、オーナー側による球団施設のロックアウトが始まってから早くも3週間を迎える。オーナー側と選手会で話し合いが続くが、新労使協定の交渉は、まだ合意の気配を見せていない。そのため、選手のトレードや交渉については何も進展がなく、現地メディアも例年にない静かなオフを過ごしている。そんな中、1人の元日本人メジャーリーガーがアメリカで話題を呼んだ。

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 12月18日、シアトル・マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が率いる「KOBE CHIBEN」と、高校女子硬式野球選抜チームがエキシビションマッチを行った。この試合で「9番・投手」として出場したイチロー氏のことは、直ぐにアメリカにも伝わり、現地のメディアもその様子を取り上げた。

 MLBの公式メディア『MLB.com』は、「イチローが高校生相手に17奪三振を奪う」という見出しで、この試合の模様を詳しく取り上げた。

 記事では、「イチローのオフシーズンの偉業は、世界中の野球ファンの思い出に残る瞬間を生み出し続けている」と冒頭で語られ、国学院久我山高(東京都杉並区)などの高校への訪問と指導、松坂大輔の引退セレモニーへのサプライズ登場、そして、今回の高校女子硬式野球選抜チームとの試合でマウンドに立ったことを順に紹介。そして、同試合で9回147球を投げ、時速84マイル(135キロ)を記録したことと、17奪三振を奪ったことを伝えた。

 米のメディア関係者も、すぐさまこれに反応している。全米野球記者協会の会員で、フォーブス誌などで記者を務める、モーリー・ブラウン氏は、「彼は105歳まで野球を続けるだろう」とSNSに投稿した。

 また、現役のメジャーリーガーのダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、自身のSNSでイチロー氏の投球を見たことを明かし、「試行錯誤して上手くなろうとしているあたり、現役時代と野球に取り組む姿勢は変わっていないんだろうなぁと自分は感じました」とコメントした。

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