M-1決勝で本命視されているオズワルド(上)とインディアンス
M-1決勝で本命視されているオズワルド(上)とインディアンス

 今年もM-1グランプリの決勝戦は熱くなりそうだ。20周年となる今年は過去最多の6017組がエントリー。結成15年以内の漫才コンビたちが持ち時間4分のなかで誰の漫才が一番おもろいかと決めるという、ストロングスタイルな賞レースは19日18時34分に戦いの火ぶたが切って落とされる。

【写真】「非吉本勢」で優勝が期待されているのはこのコンビ

 ネットメディアやSNSでは誰が栄冠に輝くのか多くの予想が展開されているが、自他ともに認めるお笑い好きであり、今までM-1優勝者を続々と的中させてきたDJ KOOは今回の最終結果を「3位錦鯉、2位インディアンス、1位オズワルド」と予想している。放送作家は次のように語る。

「DJ KOOさんといえば、2018年のM-1で『3位ジャルジャル、2位和牛、1位霜降り明星』とすべてを当て、キングオブコント2021でも空気階段の優勝を的中させました。予選時のネタもすべて細かくチェックし、お笑いフリークのなかでもその的中率には定評があります。そんなDJ KOOさんが今回の1位と予想したオズワルドですが、3年連続決勝に進出しているものの、19年はミルクボーイの後、20年はマヂカルラブリーの後という『2年連続M-1王者の後』という順番だったため当たり負けした感が強い。毎回、精度の高いしゃべくり漫才を仕上げてくるコンビなだけに、順番の運にさえ恵まれれば、優勝はありえます。最近ではテレビでの露出もめきめきと増え、場数も相当経験しているので、今年が漫才コンビとして最も仕上がっているのは間違いないと思います」

「最も過酷な賞レース」とも言われているM-1グランプリだが、なかでも決勝進出を賭けて争う準決勝の会場では、毎年のように激戦が繰り広げられる。吉本興業に近い芸能関係者は準決勝の模様をこう解説する。

「今回の準決勝を見る限り、爆発的にウケて満場一致で決勝に進出した感があったのは真空ジェシカとランジャタイ。そして、彼らを超えてより笑いの量が多いと感じたのがインディアンスでした。今年のインディアンスはとにかく完成度が高く、『初戦からちょっとどうかと思うほどウケまくっている』と芸人たちの間でも話題になったほど。順当にいけば、確実に上位に切り込んでいけるでしょうね」

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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「非吉本勢」で優勝可能性があるコンビは?