広島の鈴木誠也(球団提供)
広島の鈴木誠也(球団提供)

 今冬にポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指している広島の鈴木誠也について、今度は東海岸の3球団が最も積極的に動いているという報道が『ボストン・スポーツ・ジャーナル』から出た。このことは、同メディアの12月4日(現地時間:以下同)付の記事に書かれており、地元のボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースと、トロント・ブルージェイズがその球団であると報じている。いずれも同じ地区のライバル同士で、今季は終盤まで激しいワイルドカード争いを繰り広げている。

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 鈴木の移籍交渉については、すでにいくつもの報道が出ているように、MLBのロックアウト突入により中断されており、今の所目立った動きはない。また、現時点で判明している情報としては、鈴木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が11月28日のオンライン会見で、「8~15球団とコンタクトした」と明かしていることと、12月2日に『シアトル・タイムズ』が報じた、シアトル・マリナーズがオンラインを介して鈴木と接触したことだけである。

 しかし、『ボストン・スポーツ・ジャーナル』のように、今現地では、ロックアウト前に鈴木の獲得に動いたとされる球団が続々と報じられている。そして、この新たに判明した3球団の中でも、特にレッドソックスが鈴木の移籍先として有力だと現地メディアはみている。

 その理由も、レッドソックスがロックアウト突入直前の12月1日に、同球団の右翼手のハンター・レンフローをミルウォーキー・ブリュワーズにトレードで出し、中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.を獲得したことが大きいようだ。ボストンの地元メディア『CBSスポーツ・ボストン』の12月6日付の記事は、「鈴木が加入すればレッドソックスの外野陣は向上する」という。そのことについて、内容を詳しくみていこう。

 同記事の予想によれば、来季のレッドソックスの外野陣は、左翼手にアレックス・ベルドゥーゴ、中堅手に前述のブラッドリーJr.またはキケ・ヘルナンデスが入るとされているが、右翼手はまだ決まっていないようである。今季は、途中からワシントン・ナショナルズからトレード移籍をしたカイル・シュワーバーを起用していたが、同選手は現在FAとなっている。レッドソックスはシュワーバーとの再契約を目指しているようだが、それが叶わない場合、「鈴木は右翼手として非常に理にかなっている」と記事では述べられている。

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