セルティックの古橋亨梧(Getty Images)
セルティックの古橋亨梧(Getty Images)

 今夏にサッカーJ1・神戸からスコットランド1部・セルティックに移籍し、リーグ戦13試合出場で2位の8得点をマークしているFW古橋亨梧に対する、元プレミア審判員のキース・ハケット氏の発言が日本国内で大きな反響を呼んでいる。

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 ハケット氏はかつてプレミアリーグで笛を吹き、国際サッカー歴史統計連盟が管理するリストで史上最高の100人の審判に数えられている。言及したのは10月30日に行われたリビングストン戦。PKを獲得した際に、DFアヨ・オビレイェに後頭部を叩かれたが、その際に「大袈裟に倒れこんだ」として批判された。

 英メディア「フットボール・インサイダー」によると、ハケット氏は「こういったプレーはサッカーのイメージを汚す」と痛烈に批判。「選手たちはお互いにリスペクトしなければいけない。彼らはサッカー選手なのだから、足でプレーしなければいけない。1人の選手が相手選手の首から上に手をやることは、その選手の安全に危険が生じる行動だ。この後頭部を叩く行為も、まったくもって、絶対に許されない行為だ。だが、キョウゴの倒れ方は誇張されている。両選手は自分たちの行動が容認されないものだと示されなければいけない」とした上で、「もし、私がスコットランドサッカー協会の人間だったら、彼ら2人を呼び、罰金を科すと持論を展開した。

 欧州在住のサッカージャーナリストはこう反論する。

「試合を見ていれば分かる通り、古橋の方が相手選手にユニフォームを引っ張られたり肘打ちを食らったりしている。頭を叩かれたらアピールするのは当然でしょう。ヨーロッパの選手が同じことをされたら騒がないのに、なんでこんなことがやり玉に挙げられるのか。古橋は『ファウルを得ようとしてよくダイブする』と現地メディアで批判されていますが、他のFWの方がよっぽど多くダイブしている。アジアの人間だから厳しく見られているように感じます。人種差別の意識が潜在的にあるのではないかなと」

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