首都圏の中学受験は来年1月から始まりますが、入試直前まで学校説明会や見学会などを開催する私立中学が増えています。直前期の説明会には、どのような点に注意して参加したらいいのでしょうか。中学受験の専門家に聞きました。

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 今までオンラインで行ってきた学校説明会も、新型コロナの感染者数が沈静化するのに伴って10月ごろからようやく再開している。といっても人数制限をしている学校が多く、学校によっては予約開始からすぐ満席になり、予約が取れない状況だ。

「ただし緊急事態宣言が明けてからは、学校も説明会の回数を増やして積極的に開催しています。今まで予約が取れなかった学校も可能性があるので、アンテナをはって早めに申し込んでみてください」(安田教育研究所代表の安田理さん)

 学校HPや受験情報サイトなどで学校説明会のスケジュールが公表されているので、志望校はこまめにチェックしておく。学校によっては事前に連絡を入れると、説明会以外の日でも教員がキャンパスを案内してくれるケースもある。

■入試直前の1月まで説明会がある学校も

 入試前の学校説明会は、いつごろまでやるのだろうか。

「4~5年前から、12月、1月まで行う学校がずいぶん増えています。『公立中高一貫校を狙っているけれども、私立も併願したい』という駆け込みの需要に応えるために、受験ぎりぎりまで開く学校もあります。最難関校は少ないですが、準難関校の中には1月まで行っている学校もあります」(首都圏模試センター取締役教育研究所長の北一成さん)

 学校説明会では、在校生の様子、教員の熱意、教員と生徒の関係性などをチェックする。

「教員の言葉遣いや服装、来校している保護者の様子でも校風がわかることがあります。子どもと一緒だったら、興味を示したところはどんなところか、子どもの様子を観察してみましょう」(安田さん)

 ただし、子どもの前で学校への批判をするのはNGだという。子どもが通う学校になるかもしれないだけに、できるだけポジティブな評価をすることが大切だ。マイナス面に関しての検討は、子どものいないところでするよう心がけたい。

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柿崎明子
ライター 柿崎明子

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