「原監督は2選手のことを高く評価しています。大田は自らの野球教室で見つけ出した逸材で常に気にかけていた。また坂本勇人が腰痛などコンディション維持が難しくなっている中で、田中のように二遊間を任せられる内野手が必要。梶谷の人的補償で巨人からDeNAに移籍した同タイプの弟・俊太を重宝したことでもわかる。2選手とも本来の実力を発揮できれば優勝へのキーマンになれるはずです」(巨人担当記者)

「巨人は日本ハム、広島と太いパイプを持っていていざという時に頼れる関係性。(日本ハムには)08年の二岡智宏の不祥事の際は引き受けてもらい、逆に今季は暴力事件の中田翔を引き取った。また広島は一岡竜司が移籍(13年オフに大竹寛の人的補償)して大ブレークを果たした。長野久義(18年オフに丸佳浩の人的補償)も欠かせない存在になっている。巨人フロント、選手には両球団に好印象があり仮に交換要員になっても嫌がる選手は少ないはず。動くなら今ではないか」(在京球団編成担当)

 大田に関しては他球団も興味を持っていて争奪戦は必至。田中は1年契約が残っており獲得には大きな“見返り”を伴う。そういった意味でも両選手をチームに招き入れるためのハードルは決して低くはない。とはいえ、今年悔しい結果に終わった巨人が動かずにオフを過ごすとは考えにくい。ストーブリーグの巨人はどのような補強をするのか。今後の動向に注目したい。