パイレーツと再契約を結んだ筒香嘉智(Getty Images)
パイレーツと再契約を結んだ筒香嘉智(Getty Images)

 11月29日(現地時間:以下同)、ピッツバーグ・パイレーツはFAとなっていた筒香嘉智と契約を結んだことを正式に発表した。契約内容は、1年400万ドル(約4億5000万円)だ。パイレーツのベン・チェリントンGMは、「ヨシをピッツバーグに連れ戻すことができて嬉しい」と喜びを伝えるコメントを同球団のプレスリリースに寄せた。

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 筒香との再契約に伴い、パイレーツは40人の選手登録枠を空けるため、内野手のコリン・モランをDFA(事実上の戦力外通告)にすることを同時に発表した。モランは、今季一塁手として99試合に出場したレギュラー格の選手であった。

 パイレーツは筒香との交渉中、来季は主に一塁手として起用することを示唆していた。既にポジションが被る選手がいたことから、現地からは、「筒香はモランとポジションを分け合うことになるだろう」いう予想も出ていた。しかし、このモランの放出で、筒香は来季レギュラー選手として多くの出場機会を得る可能性が高くなった。

 この筒香の再契約については、パイレーツの地元メディアも大きく報じている。例えば、パイレーツの専門メディア『ラム・バンター』は、「筒香嘉智の2022年の役割」と題し、「筒香が来季に向けパイレーツに戻ってきた今、彼はパイレーツになにをもたらしてくれるのだろうか?」と将来を予想する記事を掲載した。

 その中で、「筒香がもたらす最大のものはパワー(打力)である」と述べられている。記事は、今季、筒香がパイレーツ加入後の144打席で見せた8本塁打や、長打率.535、OPS.883、wOBA(打者の攻撃力を測る指標).372などの打撃成績を残したことに注目し、「筒香はパイレーツに必要としているもの、つまり力をもたらす」と言及。そして、「来季は25~30本、打率.250、OBP(出塁率).350、SLG(長打率).500ができる男だ。最悪の場合でも、ある程度のパワーを備えているので、OPS.750のヒッターにはなるだろう」という予想を展開した。

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