格闘家の朝倉未来
格闘家の朝倉未来

 ABEMAで20日に放送された「朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円」は企画として成功したと言えるのだろうか――。

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 この番組は放送前から賛否両論の声があった。総合格闘技ルールとは違い、「ストリートファイト」をイメージし、格闘家の朝倉と挑戦者が衣服を着用したまま路上で対戦するという趣旨だった。オーディションで1人目の挑戦者に選ばれたのは、逮捕歴10回ですべて傷害事件というアウトローで「会津伝説の喧嘩屋」の異名を持つ久保田覚。2人目が元モーニング娘。・後藤真希の弟でEE JUMP元メンバーの後藤祐樹で、3人目の挑戦者はBigbangウェルター級現役王者のモハン・ドラゴンだった。4人目は元KAT-TUNの田中聖が決まっていたが、ケガを理由に直前に出場を辞退した。

 1戦目が「お祭り会場」、2戦目は「コンビニ」、3戦目は「倉庫」という設定でのストリートファイトだったが久保田を14秒、後藤を45秒、モハン・ドラゴンを37秒でKOと圧倒。3人を合わせて計1分36秒と朝倉の圧勝だったが、SNS、ネット上では、「格闘技を盛り上げたいのならリングの上で強い相手に勝つ姿を見せて、子供たちに猪木やタイガーマスクみたいに夢を与えるのがいい。弱い者を助ける?この企画はイジメを増長させる行為です!強い者が弱い者を叩く!『法令遵守』は守られてない(原文ママ)」、「出場者に同意があるとは言え冷静に考えて、あの設定で同条件でプロと素人を殴り合いさせて、結果素人の鼻曲げて怪我させて、普通に事故案件だろ。話題になって金になりゃなんでもいいのか。もっと大きな怪我なってたら格闘技自体とんでもないマイナス食らう(原文ママ)」など批判の声が相次いだ。

 朝倉は20日に自身のYouTubeチャンネルでこの企画を振り返り、「結果的に言うと、過去最高視聴だったみたいで。ペーパービューエリア(有料配信)で。こういう過激な企画っていうのは、好きな人多いんだな」と分析。「カッコよかったって多かったんだけど、これでケンカとかする子が増えても良くない。ケンカはカッコいいことじゃないと思うんで、ここだけは凄い言いたいことで。できればそういうケンカを止められる人が一番カッコいい。そこだけは勘違いしないで欲しい」と訴えた。

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