ベンチで戦況を見守る巨人の原辰徳監督(中央)
ベンチで戦況を見守る巨人の原辰徳監督(中央)

 プロ野球評論家の張本勲氏が、14日放送のTBS系情報番組「サンデーモーニング」のスポーツコーナーに出演。CSファイナルステージでヤクルトに3敗1分けで敗れた巨人に対し、同コーナー名物の「喝」を出さなかったことが話題を呼んだ。

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 張本氏は「ヤクルトの前年最下位からの優勝は珍しいよね。やはり爆発的な打線がいい。ただ、見逃しちゃいけないのはピッチャー陣が安定していること。先発陣が結構もつんだ、5回6回まで。監督の高津もピッチャー出身で継投がうまい。巨人は力負けだね」とリーグ優勝を飾り、日本シリーズに進出したヤクルトを称賛。司会の関口宏が「何かいいとこなかったですね、巨人は。これは喝入りませんか?」と振ると、張本氏は「まあ、選手たちも一生懸命やっているからね。勝った、負けたの勝負ですから」と拒否。関口は「張さん、甘いなあ」と浮かない表情だった。

「巨人が喝なら、CSファーストステージで敗退した阪神やセ・リーグの下位3球団も喝でしょう。張本さんはCS制度に対して以前否定的な姿勢を示していた。リーグ優勝を飾ったヤクルトが勝ち上がるべきだと考え、巨人に対してあまり触れなかったのでしょう」(スポーツ紙デスク)

 張本氏は同じ広島県出身で日本ハム時代から期待を寄せていた中田翔が暴力事件により、1,2軍で無期限の出場停止の処分を受けた後に巨人へ電撃トレードされた際も、8月22日の同番組で「いやあ、新天地で頑張ってほしいね」とコメント。批判的な言葉がなかったことから「甘すぎる」の指摘が多く寄せられた。

 一方で、メジャーリーグに対してはとりわけ厳しい。「アメリカの選手は走るのが下手だね。打って投げるだけかな。走者になったら2つは頭に入れておかなくちゃ。アウトカウント、野手の動き。ボールから目を切ったらどうしますの。日本ではリトルリーグでも絶対そんなことしないわ」と酷評したことも。

 日本、メジャーでプレー経験のある選手は「張本さんはメジャーリーグが嫌いだと思います。それは個人の自由だと思うのですが、ご意見番を名乗る立場としてどうなのか。NPBとフラットに見てほしいですよね。選手からすれば、なぜメジャーで奮闘している日本人選手に対しては辛辣で、巨人には甘いのかなと感じてしまいます」と話す。

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