巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社
巨人・原辰徳監督 (c)朝日新聞社

 一度狂った歯車はなかなか元に戻らない。

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 巨人が13日の阪神戦で2-2のドローに終わった。同点の9回1死二、三塁とサヨナラの好機に吉川尚輝、松原聖弥が連続空振り三振に倒れ、7連敗からの脱出はならなかった。

 9月以降は8勝21敗7分と大失速。局面打開へ、今月5日から阿部慎之助2軍監督が1軍作戦コーチ、二岡智宏3軍監督が2軍監督代行、石井琢朗1軍野手総合コーチが3軍コーチに配置転換したが、首脳陣のテコ入れ策も実を結ばない。12日の阪神戦に敗れてリーグ連覇の可能性が完全消滅。9月2日にあった最大貯金15は1まで減らした。

「CS進出はほぼ間違いないですが、今の戦いぶりだとシーズン負け越しの可能性があります。負けが込んでいるせいか、気になるのは選手に元気がないこと。リーグ3連覇を目標にしていたので当然ショックはあると思いますが、ベンチの空気は重く、戦意喪失しているように見える。投手陣を見ると、エース・菅野智之はシーズン終盤に入って状態を上げてきていますが、中4、5日で回っている戸郷翔征、高橋優貴は明らかに疲労の色が見える。夏場までと比べて直球が2巡目以降に走らなくなり、捉えられるパターンが増えている。貧打も重症です。10月の11試合で4得点以上取った試合が1試合のみ。7連敗が始まった5日のヤクルト戦以降、8試合連続2得点以下では勝てません」(スポーツ紙デスク)

 打線を牽引してきた3番・坂本勇人が10月は月間打率.167、0本塁打、4打点。4番・岡本和真も打率.171、0本塁打、1打点と打撃不振に。だが、長いシーズンで常に好調を保てるわけではない。坂本、岡本が苦しんでいる時にチーム全体でカバーしたいが、起爆剤になる選手が出てこない。シーズン途中加入した中田翔は打率.130、2本塁打、5打点。DeNAから昨オフにFA移籍した梶谷隆幸も腰痛でファーム暮らしが続き、今季中の復帰は絶望的な状況だ。

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