レッズ・秋山翔吾(Getty image)
レッズ・秋山翔吾(Getty image)

 レッズ・秋山翔吾が18日、右太もも裏の張りで10日間の負傷者リスト(IL)に入ったことが球団から発表された。メジャー2年目の今季はオープン戦で左太もも裏を痛め、開幕から5月上旬までIL入り。故障での離脱は今季2度目となる。

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 エンゼルス・大谷翔平が投打で大活躍を見せ、筒香嘉智もレイズ、ドジャースから自由契約を受けるなどメジャーにアジャストするのに苦労したが、パイレーツで7本塁打と復調の気配を見せている。その中で、日本球界で安打製造機として活躍した秋山は本来の力を発揮できてない。今季88試合で打率.204、0本塁打、12打点、2盗塁。

 米国駐在の駐在員は秋山に同情的な見方を示す。

「レッズの外野陣はメジャー屈指と呼ばれるほどハイレベルな陣容で、秋山がレギュラーを奪うのはかなり厳しい状況です。西武時代のように毎日出場して力を発揮するタイプなので、今のように試合に出たかったり、出なかったりの状況ではなかなか結果を出すのが難しい。レッズが長打力を重視している戦術であることも影響していると思います。メジャーで長打が打てていない秋山の優先順位が低くなってしまう。筒香のように他球団に移籍した方がチャンスはあると思います」

 レッズの外野陣を見ると、右翼のニック・カステヤーノスが打率.310、29本塁打、83打点をマーク。左翼のジェシー・ウィンカーも打率.305、24本塁打、71打点と好調だ。秋山が定位置を狙う中堅はタイラー・ネークインも打率.270、19本塁打、70打点と活躍している。3選手に共通していることは本塁打数が多いことだ。ウィンカー、ネークインが故障で離脱したため、アピールの絶好のチャンスだったが故障で逃してしまった。
 
 秋山は19年オフに海外FA権を行使し、複数球団による争奪戦でレッズと3年契約を結んでいる。来年まで契約は残っているが、置かれた状況は厳しい。そこで野球ファンから高まっているのが、「日本球界待望論」だ。

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