ヤクルトの高津臣吾監督 (c)朝日新聞社
ヤクルトの高津臣吾監督 (c)朝日新聞社

「これからもっともっと大事なというかね、ビッグゲームが待ってると思う。自分のことをしっかり理解し、自分の足元をしっかり見つめて、周りのチームメイトを信じ、この『チームスワローズ』が一枚岩でいったら、絶対崩れることはない。絶対、大丈夫。しっかり自信を持って戦える」

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 9月7日の甲子園球場。セ・リーグの首位を行く阪神との3連戦初戦を前にしたミーティングで、ヤクルトの高津臣吾監督(52歳)がナインに贈った言葉は、熱い響きに満ちていた。指揮官の言葉は続く──。

「これが『チームスワローズ』。これで今年ずっと戦ってきた。去年の反省を生かし、今年どうやって戦っていくか。去年の悔しい思いをどうやって今年晴らすかっていうことをずっとやってきたのが、今年の『チームスワローズ』。みんな自信を持って頑張れる。絶対大丈夫、絶対いけるから。絶対大丈夫。もし、今日グラウンドに立つ時にふと思い出したら『絶対大丈夫』と一言いって打席に、マウンドに立ってください。絶対大丈夫だと。どんなことがあっても僕らは崩れない」

 この模様はヤクルトの公式YouTubeチャンネルで公開されているが、高津監督は4分半ほどの訓示の中で「大丈夫」と7回繰り返し、うち6回は「絶対」を頭に付けて言葉に力を込めている。そこには指揮官なりの狙いがあった。

「『絶対大丈夫』ということは伝えたかったですね。(自分が)ずっとそう思いながらやってきたので、それを選手にも伝えたかったというか。迷いなくグラウンドに立てるように、迷いなく自分のパフォーマンスをグラウンドで発揮できるようにしてあげるのが、僕の役目だと思ってますので。多少なりともそれで背中を押してあげることができるならば、とは思ってます」

 その甲子園での3連戦に勝ち越したヤクルトは、2カ月ぶりに戻った本拠地・神宮でDeNAに勝って2位に浮上。ところが、そこから移動日なしで敵地に乗り込んだ中日との2連戦に連敗し、3位に逆戻りしてしまう。

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「一枚岩」になってきたチーム