様々な国際大会で韓国代表としてプレーするイ・ジョンフ(写真/gettyimages)
様々な国際大会で韓国代表としてプレーするイ・ジョンフ(写真/gettyimages)

 韓国球界のスター選手、イ・ジョンフ(李政厚)のNPB入りはあるのか。

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 かつて中日の強竜打線を牽引した父・イ・ジョンボム(李鐘範)のように低迷が続くチームを優勝に導いてほしい。東京五輪でも活躍した2世選手に対し、名古屋のファンを中心に待望論が高まっている。メジャー挑戦も噂される中、NPBでプレーする可能性はあるのだろうか……。

 8月4日、東京五輪・準決勝での日韓戦は、侍ジャパンが5対2で宿敵の韓国を下した。日本が会心の勝利で決勝へと駒を進めたが、その中で韓国代表のイ・ジョンフが注目を集めた。現在NPBで最高の右腕と呼び声の高い山本由伸(オリックス)から二塁打を含む2本のヒットを記録。同じ98年生まれでもある山本の投球をものの見事にとらえた。

「巧みなバットコントロールと力強いスイングは評判通り。山本からの2安打も真っ直ぐと変化球を打ったもの。NPBを代表する好投手にしっかり対応して打ったことから柔軟性も感じさせた。右投げ左打ちの俊足外野手で韓国のイチローと呼ばれるのもわかります。今大会の韓国代表の中では一番目立っていました」(五輪を取材をしたスポーツ新聞記者)

 高校時代に韓国U-18代表を経験し、16年にKBO(韓国プロ野球)の一次ドラフトでプロ入り。プロ1年目の17年には179安打、打率.324の成績で新人王に。18年は163安打、打率.355をマークし、韓国代表として出場したジャカルタ・パレンバンアジア競技大会では決勝で日本を下しての金メダル獲得に貢献。19年は自己最多の193安打、打率.336でリーグ史上最速の通算500安打を達成。WBSCプレミア12ではオール・ワールド・チーム(ベストナイン)に選出された。20年も181安打、打率.333とプロ入り以降、毎年安定した成績を残している。

「あれだけの打撃ができるなら今すぐ来日しても結果を残すはず。韓国球界で結果を出し、NPBでも活躍しているという部分では、ジェリー・サンズ(阪神)を彷彿とさせる。左右の違いはあるが苦手な球種やコースがなく、投球に対応して打ち返すことができるタイプ。俊足強肩の外野守備もレベルが高く、将来的にメジャー挑戦と言われているのもわかる。本人にNPBでやる気持ちがあるなら争奪戦になるでしょう」(在京球団編成担当)

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人気の面でも期待ができる?