結婚が延期されていた秋篠宮家の長女・眞子さま(29)が、婚約が内定している小室圭さん(29)と年内に結婚される方向で調整に入った。儀式は行わず、結婚後は小室さんと米国で暮らす見通しだという。結婚式も披露宴もなしで、夫のいる米国へ――まるで“駆け落ち婚”のようなおふたりに「私は“こういう形”になるだろうと思っていた」というのは国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。

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「結婚に関して公金が使われる部分については、国民の理解を得ろという声が上がってしまうでしょう。しかし、眞子さまが一時金を辞退し、儀式も行われないとなるならば、国民に説明しなければならない行事は、すべて省いたということ。眞子さまは一般人としての扱いを選び、自分自身の意志を貫いた、と私たちは理解したらいいと思うんですよね」

 各社の報道によると、一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」など結婚に向けた儀式は行われない見通し。前例にのっとれば約1億3700万円が支給される一時金についても、眞子さまは辞退する考えを示しているようだ。とはいえ、お2人の結婚に批判的な声は簡単に収まりそうにない。なかには「阻止するべきだ」という極端な意見も目立つ。

「良くも悪くも、眞子さまの結婚が大きく報道をされるのは“著名人”として仕方のないことかもしれません。そこは“無名の一市民”と違うところでしょう。しかし、結婚を阻止するというのは、注目されることとは話が別というか、次元が違いますよね。皇族の結婚は、その後も皇族としてあり続ける男性については一般人のような自由はないですが、女性皇族は結婚すると皇室の外に出るので、憲法上の権利をないがしろにすることはできない。国民として守られる権利はわれわれと同じです」

 確かに、憲法の規定には「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」とある。とはいえ、儀式を経ず内親王が結婚するのは前未聞。眞子さまの結婚がこのような形になるのは、秋篠宮さまの言葉からも三浦氏は感じていたという。

「秋篠宮さまが会見(2020年11月の誕生日の会見)で“結婚は両性の合意”に基づくと言及した言葉を解釈するに、こういう形になるだろうと思っていました。父親が自分の娘の結婚に際しどのように態度を表明するか、祝福するかどうかなどは、本来は家族の内々の問題ですが、秋篠宮さまの場合はそこに宮家の当主としての立場が関わってくる。皇位継承順位1位の秋篠宮さまの身としては、公金を使うことや、“皇室”としての儀式は天皇家の権威を付与することにもつながるのでできないと考えたのでしょうか。一方で、父親の心情としては、お金で苦労させたくないとの思いはあるでしょう。しかし、国民感情からは、皇室の儀式を行ったり、自らが参加する大々的なお披露目をしたりするのは難しいと考えたのでは」

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コロナ禍もいい口実なのでは?