実際、眞子さま結婚問題が秋にも「儀式なし」「年内結婚」で動くとキャッチして報道のタイミングを図っていたメディアは、読売新聞だけではない。

「しかし、読売新聞が先に掲載に踏み切ったために、各社も生煮えのまま記事を出さざるを得なかったようです」(皇室ジャーナリスト)

 一方で焦点となるのは、眞子さまが結婚する道筋である。 

 今回、読売新聞は1面で眞子さまについて『皇籍離脱』と見出しを打ち、自治体に婚姻届けを提出する形で結婚すると伝えた。

 女性皇族の結婚は、皇室会議を経る必要はない。過去の黒田清子さんや高円宮家の三女、守谷絢子さん結婚でも婚姻届が役所に受理されることで皇族の身分を離れている。宮内庁長官は、皇室の戸籍にあたる皇統譜に離脱したことを記載するだけだ。眞子さまが自治体に提出する場合も同じだ。

 各社は同様の内容を報じた一方で、眞子さまは皇籍を離脱しないのではないかという見方も出ているのだ。

 というのも、先ごろ行われていた、安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議の最終報告は年内にまとめられる予定だ。その中には、結婚した女性皇族のことも含まれる。産経新聞などは、「女性女性皇族が結婚後も皇室に残ることを可能にする場合は、配偶者と子供を皇族としない方向で検討している」と報じている。

 新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見えないまま、儀式なしとはいえ、婚姻届けの提出という「慶事」を、どのタイミングで行えるのかも不透明だ。
 
 皇室をよく知る人物はこう話す。

「眞子さまが婚姻届けを出すタイミングによっては、皇籍離脱しないまま結婚という可能性も考えられます。となると、夫に身分は保持されないとはいえ、小室さんは皇族の夫となる可能性の十分にあり得る」

 ただでさえ、「国民の納得と祝福」という条件がなし崩しにされたいま、眞子さまと秋篠宮さまへの反発はより膨らみかねない。
 
 眞子さまはずいぶん前から、一時金を受け取らない意向を示しているという。しかし、それだけでは結婚に批判的な国民感情が落ち着くとは思えない。

 別の元宮内庁関係者は、こうため息をつく。

「まさか内親王が、追われるような結婚をなさるとは……」
 
 紀子さまは、お誕生日の文書回答でどのような言葉を国民に伝えるのか。(AERAdot.編集部 永井貴子)