TKO木下 (c)朝日新聞社
TKO木下 (c)朝日新聞社

 お笑いコンビ「TKO」の木下隆行が、4日深夜からスタートするテレビ大阪のバラエティー情報番組「スパシャンpresents超☆爆!遊ビズム研究所」にレギュラー出演することが決まった。地上波番組のレギュラー番組出演は1年半ぶりとなる。

【画像】パワハラ騒動も影響なしの芸人はこの人!

 同番組には研究所の所長である香野大輔、所長秘書を務めるタレントの大島麻衣、お笑い芸人の永野と共に木下が出演する。

「正直、世間の風当たりはまだ強いです。パワハラや暴力は被害者がいるので簡単に許される問題ではない。木下さんを番組に起用する制作サイドもリスクがあります。感謝と恩返しの気持ちを持って生まれ変わった姿を見せてほしいです」(民放テレビ関係者)

 2019年10月に「女性自身」で報じられた後輩芸人へのパワハラ騒動で木下を取り巻く環境は一気に変わった。批判の声が殺到し、メディアへの露出が激減。昨年3月に松竹芸能を退所してフリーとなったが、一度失った信頼は簡単に取り戻せない。昨年4月1日にYouTubeチャンネル「TKO木下のキノちゃんねる~天まで届け~」を開設。同日の第1回の動画で自身のパワハラ疑惑について、「誠に申し訳ございませんでした」と謝罪し、「これからは心を入れ替えて頑張ります」と誓ったが、謝罪動画は高評価が9126に対し、低評価が46万を超えている。

 その後も、「【炎上覚悟】ペットボトル第二章」、「【謝罪のプロに学ぶ】何かに謝る時に見ると役立つ動画となりました」、「【神回】宮迫さん、あなたもアンチだったのですね…」などの動画を配信。自虐ネタで反省の意を示し、元雨上がり決死隊の宮迫博之らお笑い芸人とコラボしていたが動画再生回数が大きく伸びたわけではなく、停滞している状態が続いていた。

 そんな中で巡ってきたテレビのレギュラー出演は大きなチャンスだ。

「木下さんは芸人としてだけでなく、俳優業でも評価が高かった。『芸人より役者業の方が力を発揮する』とも言われていました。コミカルな役からシリアスな役回りもできて演技の幅が広い。替えの利かない個性派俳優のポジションを築き、視聴者からの反応も良かったんです。ああいう不祥事があったので仕方がないかもしれませんが、起用されなくなったのはもったいない」(前出のテレビ関係者)

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