エンゼルスの大谷翔平(GETTYImages)
エンゼルスの大谷翔平(GETTYImages)

 エンゼルスの大谷翔平は18日(日本時間19日)、敵地でのタイガース戦に「1番・投手」で先発出場。8回1失点、奪三振8の内容で今シーズン8勝目をマーク。打者としては8回の第4打席に40号本塁打を放ち、両リーグを通じて40号一番乗りを果たした。

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 大活躍を続ける大谷を取り上げる米メディアはますます増えている。その内容も今や試合での活躍だけに限らず、大谷のスター性を取り上げるものやタイトル予想など様々な視点の記事が日々掲載されている。

 そんな中、12日に『ESPN』が掲載した、「エンゼルスは大谷翔平をキープすることができるのか?ロサンゼルスで財政危機が迫っている」というコラムが現地で物議を醸している。

 このコラムは大谷がFAとなった場合、エンゼルスはどうなるのかを予想した記事であるが、その内容にSNS上では非難の声が殺到している。そのコラムの内容はこうだ。

 大谷は現在エンゼルスと2年総額850万ドル(約9.4億円)の契約を結んでいる。そして、2022年シーズン終了後に二度目の年俸調停権を得て、2023年シーズン終了後にはFAとなる。大谷がFAとなった場合、その年俸は少なくとも5年総額2億5000万ドル(約275億円)になるというメジャー評論家の見積もりが紹介されている。

 そして、大谷がそれだけの高額選手となったら、エンゼルスは大谷を残留させることが出来るのだろうか、という執筆者バスター・オルニー氏の予想が書き綴られている。オルニー氏はなぜそのような予想を立てたのか。同氏による理由は次の通りだ。

 エンゼルスは現在、マイク・トラウトとアンソニー・レンドンの2人と高額な契約を結んでいる。トラウトとは年俸3712万ドル(約41億円)の契約があと9年あり、レンドンとは来季3660万ドル(約40億円)、以降は年俸3860万ドル(約42億円)の4年契約がある。

 エンゼルスは2026年まで、この2人に毎年約7500万ドル(約83億円)を支払うことが決まっているのだが、そこに大谷の年俸5000万ドルが加われば、エンゼルスはこの3人だけで年間1億2000万ドルから1億3000万ドル(約132億円~143億円)を支払うことになり、そうなれば、球団の財政は厳しくなるとオルニー氏は指摘しているのだ。

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