「言葉が足りなかったんじゃなくて、一言二言多かったのが問題なんだと思うんですが。なんか最近のいろいろな謝罪を見てると素直にしっかりと非を認めて謝ってることが少ないですね。どうしても言い訳がましくなるというか。自分も気をつけなければいけないなと思いました」

「あまりにも見苦しい言い訳。なぜ素直に非を認められないのだろう」

 張本氏の番組降板を求める声も少なくなかった。

「いやいや、言葉足らずって。これ以上ないくらいはっきりと自分の言葉で競技の存在意義を否定していたじゃないか。しかも『ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかった』って、どう見ても真逆のこと言ってますよね。真意と真逆のことが口から出るのであれば、もう人前で話すことは断念した方がよいのでは?」

 民放テレビ関係者がこう話す。

「張本さんがサンデーモーニングでご意見番を務めて20年以上が経ちます。歯に衣を着せぬ発言が大きな反響を呼んできましたが、『この発言は危ない』と感じる時が多々ありました。アスリートや競技に対する叱咤激励かもしれませんが、視聴者はそう取らない。今回も張本さんは『言葉足らずで反省している』と謝罪しているが、女子ボクシングに対する一連の発言は言葉足らずで済まされる問題ではない。これまでも過激な発言で物議を醸すことが多々あった。ご意見番と持ち上げるのは良くないと思います」

 張本氏は15年4月12日に放送された同番組で、当時J2リーグだった横浜FCのカズ(三浦知良)に言及し、「カズファンには悪いけども、もうお辞めなさい。J2はプロ野球でいうと二軍だから話題性がない」と引退を促す発言をした。

 カズは「もっと活躍しろと言われているんだと。引退しなくていいと言わせてみろという思いで言ってくれたと思ってやります」と好意的にとらえた。すると、張本氏は翌週の放送で、「あっぱれ!あげてください」と絶賛。「会ったことも話したこともないけど、どこかで会えば、食事はごちそうするから」と褒め称えた。
             

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カズや大谷翔平も被害に