放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、デルタ株の流行で感染が急拡大する新型コロナウイルスについて。

【グラフ】実はこんなに…年代別の副反応発生頻度

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 コロナにかかってる40代50代の人が急増中というニュースを見た。去年コロナが流行り始めたころは、コロナは高齢者がかかり重症化しやすいというイメージがあったと思う。コロナをメディアが煽りすぎたところもあり、「またコロナか」とコロナに慣れてしまって緊急事態宣言が出ても外に出る人は増えてしまっただろう。

 が、ここ数週間、僕の周りではコロナにかかって症状が重くなっている人が増えている。煽るつもりはない。だけど結構ヤバイ。いや、かなりヤバイんじゃないかと思う。

 今回は僕の周りのコロナ報告をしよう。それがとてもリアルだと思うから。まず、40代で2人。1人は熱が出て39度まで上がったが、熱は早めに下がったらしい。ただ、頭が割れるような頭痛が5日以上続いて本当にしんどかったと。そしてもう一人の40代。仕事しているスタッフがコロナになり、お互いマスクをしていたが車に同乗したためうつったと本人は言っていた。その彼は、熱は37度台が続き、そこから36度台になり、あと3日で外に出られます!なんて連絡をしてきたのだが、その夜に容態が急変。熱が一気に上がり40度台に。

 運よく早いタイミングで入院することができたのだが、一週間以上熱が下がらず、鼻から酸素を入れられ、入院は10日近くになった。彼は肺に持病を持っていたため、一歩間違えれば危ないところまで行っていたと思う。

 そして30代の知人で2人。2人とも別の仕事だが、共通しているのは40度台の熱が10日以上続いたということ。熱が全然下がらず、24時間中22時間くらいは意識が飛んだように寝ていたと。一人は、40度台の熱が数日続いても入院の許可が出ず、肺炎を起こして病院のレントゲンでかなり肺の症状が危なくなってきたということでやっと入院ができたのだとか。そのくらい病院も大変な状況なのだろう。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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しんどい…「これはまだ中等症です」