侍ジャパンの鈴木誠也(左)、坂本勇人(中央)、田中将大(写真/GETTYimages)
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侍ジャパンの年棒ランキング
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 東京五輪で金メダルが期待されている野球日本代表の侍ジャパン。初戦のドミニカ戦は坂本勇人内野手が9回にサヨナラヒットを打ち、辛勝。次戦のメキシコ戦は山田哲人内野手が3ランホームランを打つなど打線が奮起。2連勝を飾った。

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 日本球界のスター選手が集まっている侍ジャパンだが、彼らの年俸はいくらなのか気になるところ。そこで、編集部ではこれまでの報道で公開されている侍ジャパンの年収を調査。それをランキングにまとめた。今大会の活躍とともに、彼らの年俸を見ていこう。

 今大会、良い活躍を見せているのは坂本内野手だろう。第1戦でサヨナラヒットを打ち、第2戦でもホームランを放った。メキシコ戦では走塁でも相手選手にプレッシャーをかけ、エラーを誘うなど活躍を見せた。巨人のキャプテンを務め、攻守の要になっている。年俸は5億円で3位だった。

 今回の活躍には、元阪神の投手で、野球解説者の江本孟紀さんも複雑な胸中を明かす。日本のプロ野球ではいまセ・リーグで阪神と巨人とが激しい首位争いを見せているからだ。江本さんはこう語る。

「こうした大会やオールスターなどで活躍して、シーズンで調子が悪くても、その後、調子が上がってくるということはよくある話です。坂本は今大会でとても調子がいいので、このままシーズンに戻ってくると阪神には脅威ですね」

 メキシコ戦で3ランホームランを放った山田哲人内野手は坂本と同じく、5億円だった。山田はWBC、プレミア12といった別の国際大会でもホームランを打っており、安定した勝負強さを見せている。

 侍ジャパンで最も高かったのは、田中将大投手で9億円だった。昨シーズンまではアメリカの名門ヤンキースで7年間も活躍してきた。今シーズンは楽天と契約を結び、話題を集めた。

 楽天では今季4勝5敗と勝ち星に恵まれていない。防御率2・86と良い数字を残しているが、ストレートの強さが全盛期ほどのものではなくなっているという指摘もある。準々決勝のアメリカ戦では先発を予定しているが、不安要素と見るファンもいる。
 
 しかし、江本さんはこう語る。

「メジャーで活躍してきて、国際的な経験は誰よりもあるベテラン。チームの精神的支柱になっている。アメリカ戦で順当に結果を出せば、ほかの若い選手も勢いづくでしょうね。特に不安はないです」

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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