15年の第1回プレミア12でも準決勝で韓国と対戦した際に、大谷翔平が7回無失点と完ぺきに抑え込んだが、3点リードの9回に韓国打線が則本昂大、松井裕樹、増井浩俊に集中打を浴びせ、4点を奪われて逆転負けした。

「リードしていても韓国戦は安心できません」(同前)

 韓国紙・中央日報日本語版は22日、「日本の野球は客観的な戦力で韓国より一枚上だ。プロ野球リーグも、代表チームもそうだ。しかし国際大会を控えた日本野球代表の監督はいつも韓国を警戒する。大きな国際大会で韓国に敗れた記憶が多いからだ」と指摘。

「打倒日本」の救世主として韓国代表の19歳左腕・李義理を紹介した上で、「李義理が今回の五輪で新しい左腕エースの資質を見せれば韓国野球にはこの上ない幸運だ。2019年プレミア12で韓国を完ぺきに制圧して優勝した日本野球にまた『韓国野球恐怖症』が生じる可能性がある」と論じている。

 日本と韓国は東京五輪のオープニングラウンドで別のブロックのため、激突するのはノックアウトステージ以降となる。無観客だが、互いの意地がぶつかった熱戦が繰り広げられるのは間違いないだろう。(牧忠則)