しかし、開会式まであと3日しかない。この先、どうなるのか。

「小山田氏の辞任で穴が空いた4分間の楽曲について、官邸の一部では『クラシック、もうバッハでいくしかないだろう』などとアホな会話が飛び交っています。バッハは敬意を込めてIOCのバッハ会長とかけたものです(笑)。五輪問題に限らずですが、官邸は世の中の意識とかなり乖離していますね」(政府関係者)

 当初、結成された開会式の狂言師の野村萬斎さん、椎名林檎さんら7人のクリエイティブチームは、開催延期もあってすでに解散している。SNS上では松平健さんの「マツケンサンバ」、氷川きよしさんの「東京音頭」などの待望論が出ている。

「本当に呪われた五輪です。コロナ前からあれこれと問題は起こりましたが、1年前の安倍前首相による1年延期の決断がすべての元凶です。本当にやることなすこと驚くほど上手くいかないです」(同前)

 小山田氏が「いじめ加害者だった」と告白した記事を約26年前に掲載したカルチャー雑誌『クイック・ジャパン』の出版元・太田出版も19日、謝罪声明を公式サイトで発表した。謝罪声明は岡聡社長名義で出され、「表現方法、記事の影響についての思慮そして配慮が足らないままに世に出たことにより被害者の方をはじめ多くの方を傷つけたことを深くお詫びします」などと記されていた。

 これ以上、世界中で赤っ恥をかかぬよう開会式が無事に終わることを祈るばかりだ。(AERAdot.取材班)