国際政治学者の三浦瑠麗氏は、「米子松蔭の部員たちを出場させるべきです。辞退には何の意味もない。感染した人など日本のそこら中にいます。死力を尽くして目標のために頑張るという貴重すぎる体験を、大人の“体裁”で潰すというのは看過できません」とツイッターで怒りを露わにし、「もうどうでもいいや、という投げやりな気持ちからはっと引き戻してくれるのが、こうした人生を奪われている人々に接したときだ。あまりに理不尽。あまりにひどい。泣くな、自分が責任を持つ!という人はおらんのか」と綴った。

「五輪がアスリートの夢の舞台としてメディアに大きく取り上げられますが、高校生も大会の規模に関わらず、出場できる大会がかけがえのない夢の舞台です。コロナの感染を収束させることは重要ですが、過度に杓子定規の裁定で子供たちの夢をつぶしてしまっていいのか。一生に一度の晴れ舞台になる選手がいる。その晴れ姿を楽しみにしている家族や指導者がいる。国や自治体が積極的に介入して、コロナ禍で開催される大会の出場規定について見直すべきだと思います」(スポーツ紙デスク)

 鳥取県米子市の伊木隆司市長は18日に自身のツイッターを更新。「試合が再調整されるよう、名方面に働きかけます」と投稿したことで、米子松蔭が再出場する可能性が出てきた。果たして、道は開かれるのか。今後の動向が注目される。(牧忠則)