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癌と診断された44歳女性の「友人の励まし」がうるさいという悩みに、鴻上尚史が感動した理由

連載「鴻上尚史のほがらか人生相談~息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」

dot.#読書#鴻上尚史

 癌と診断された自分への、友人の励ましがうるさいと悩む44歳女性。「悲壮感漂わせてほしいのかな?とさえ思う」と吐露する相談者に、鴻上尚史がまず伝えたこと。

【写真】白血病が奪った美貌と才能

【相談111】癌と診断されました。楽しく過ごしているのに、「強い気持ちを持って」などという友人の言葉がうるさいです(44歳 女性 大食いパンダ)

 昨年、予後不良の癌と診断され、年明けから抗がん剤をして髪が全部抜け、仕事をしながら手術や放射線と治療が続いている状況の、2人の子持ちの母です。ですが、とにかく体力があり楽しい事が大好きな性格なので、カツラをかぶって子供を連れてお出掛けしまくっています。予後不良でも今は元気いっぱいなので、癌と判明する前と同じように楽しく過ごしています。「自分が死ぬわけがない」と思っているわけではなく、むしろ3年後には私はいない可能性が高いと思っているのですが、根っからの楽天家で家族全員がこんな感じです。

 悩みというのは友人関係です。私の性格をあまり理解していない友達は、私が絶望して日々不安を抱えて過ごしていると考えるようで、「絶対治るから希望を捨てないで」「強い気持ちを持って」と、正直うるさいです。のんきに過ごしていると伝えても、強がっていると判断されます。悲壮感漂わせてほしいのかな?とさえ思えてきます。その友達はきっと「自分が癌なら、こういうふうに言われたい」と考えて励ましてくれているのでしょうし、実際私の考えは特殊なのかも知れません。

 でもいつまでも元気でいられる保証もないので、もっと私自身を見て理解してほしいです。どのようにすれば私の気持ちが伝わるのでしょうか……?

【鴻上さんの答え】
 大食いパンダさん。僕は大食いパンダさんの相談を読んで感動しました。もし、僕が癌だと宣告されたら、大食いパンダさんのように生きていけるんだろうかと考えました。

 大食いパンダさんは、「根っからの楽天家」と書かれていますが、つまりは、「嘆いてもしょうがないことと、嘆く意味があることを区別しよう」と思っているんじゃないかと感じます。


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