緊急事態宣言下の繁華街の様子(C)朝日新聞社
緊急事態宣言下の繁華街の様子(C)朝日新聞社

 緊急事態宣言下の深夜に宴会を開き、路上で「立ちション」する姿を週刊誌に報じられた男3人組のYouTuber「えびすじゃっぷ」が14日、動画チャンネルを更新。「チャラい友達がエイズに感染しました」というタイトルで、ドッキリ企画を仕掛けた内容に賛否両論の声が挙がっている。

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 動画を見た在京テレビ局の制作スタッフは、「テレビだったら考えられないですね…。病気はデリケートな問題です。ドッキリの題材にする神経が分からない。テレビとYouTubeは違うし、『テレビの常識を当てはめるな』と言われればそれまでかもしれませんが、あまりにもモラルから逸脱している」と呆れた表情を浮かべる。

 えびすじゃっぷはフジ、けす、森山の3人組。高学歴のイケメンで知られ、マッチングアプリ、ナンパ、合コンを通じた女性の「お持ち帰り企画」などの動画を配信し、20代の男女を中心に人気を呼んでいる。

 今回の動画で、フジは「僕たち、夜、一戦交える日々が続いております。常に感染リスクと戦っています」と語った上で、「(HIV)検査して身の潔白を証明して遊びに行こうっていう動画です」と企画趣旨を説明した。しかし、これはフジが森山とけすに仕掛けたドッキリ。2週間後に偽の検査結果を3人で確認すると、フジと森山は陽性、けすは陰性だった。森山とけすは「ガチなんだけど…え、やばくない」、「え、うそでしょ」と動揺を隠せなかったが、けすはネット上で正規の検査結果を調べてドッキリだと気づく。フジが「俺の人生終わりだ!」と叫ぶと、だまされたまま気づいていない森山は「とりあえず覚悟して病院に行くしかない」と冷静だった。ドッキリであることを明かすと、森山が思ったより取り乱さなかったことについて、「大丈夫って思うんよね。いくらでも大丈夫って思えちゃう」と振り返った。

 この動画に、コメント欄では「さすがに今回の動画は笑えないかな…注意喚起を促すネタだとしても……(原文ママ)」、「ドッキリとはいえ、さすがに不謹慎だよ。一連の騒動の後にかかわらず(原文ママ)」などの批判的な声が。一方で、「こういう企画できるのえびすじゃっぷぐらいだよね。変態で面白くてかっこいい君達が大好き(原文ママ)」、「YouTubeにモラルを求めるな。モラル求めるならテレビ見ろって感じ(原文ママ)」と擁護する書き込みも見られた。

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