レッズ・秋山翔吾も今季打率.224、0本塁打、7打点。外野の高い守備能力と走塁技術は首脳陣から高く評価されているが、レギュラーをつかめていない。「イチローや青木宣親と同じタイプのヒットメーカー。米国でも活躍できるのではないか」と秋山にかかる期待の声は大きかった。西武在籍時は15年にNPB歴代最多の216安打をマーク。17年には打率.322で首位打者、シーズン最多安打も4度獲得している。卓越した打撃能力に定評があったが、レッズではスタメンが保証されていないため、状態を上げるのが難しい状況になっている。

 筒香、秋山がメジャーで思うような活躍ができないなか、鈴木は通用するだろうか。米国に駐在する通信員は分析する。

「数字を見ると長距離砲ではない。日本では18年の30本塁打が最多なので、メジャーでは15~20本ぐらいと考えられる。クリーンアップではなく6、7番タイプですね。ボールにコンタクトする能力は高いから打率.280ぐらい打てるかもしれない。今は多少確率が低くても長打を打つ打者を重視するチームが多いので、鈴木の評価は分かれると思います」

 メジャーのスカウトたちは東京五輪で侍ジャパンの選手たちを注視しているという。鈴木も活躍すれば、海の向こうからの評価も高まるだろう。その時の決断が注目される。(牧忠則)