二階幹事長も菅首相との会食の翌日(8日)にはテレビ番組で「(小池氏が衆院選に出て)国会に戻ってこられるならば、大いに歓迎だ」と持ち上げた。

 中谷元元防衛相はグループの会合で「政局安定のためには衆院選後に小池新党と保守合同を検討すべきだ」と意味深な発言をした。自民党では「小池待望論」が沸き上がっている。

 小池知事は二階幹事長と会談した際、「(国政復帰は)一度も言ったことがない。なぜ皆さんがそうお書きになるのかよく理解できません」と取材陣を煙に巻いた。

「あれだけの小池パワーを見せつけられれば、自民党から頭を下げてでも解散総選挙の前に国政に戻ってほしい。菅首相では100議席くらいは減るという声もあります。小池さんは本当に巧者。無観客の言い出しっぺにさせてチケット代900億円を都に押し付けてしまえ、と政府は狙っていたのに、派手な言動に走らず、水面下で根回しをした。菅首相は完全にしてやられました。求心力は一層低下し、もはや自らの手によって解散が打ちづらくなっています」(前出の自民党幹部)

 東京五輪を前に政局は動きそうだ。(AERAdot.取材班 今西憲之)