巨人から楽天に金銭トレードで移籍した炭谷銀仁朗(写真提供・読売ジャイアンツ)
巨人から楽天に金銭トレードで移籍した炭谷銀仁朗(写真提供・読売ジャイアンツ)

 7月4日、巨人の炭谷銀仁朗が楽天へ金銭トレードで移籍することが発表された。

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 シーズン中のこの動きは何を意味するのか。また噂される大物選手たちにも今後、動きはあるのだろうか……。

「ジャイアンツに来て2年半、ジャイアンツのユニホームを着てみんなと戦えたこと、首脳陣の皆さんに指導してもらったことは私にとって宝物です。今まであたたかい声援をおくっていただいたファンの皆さんにも感謝しています。ジャイアンツで培ったことをいかして、日本シリーズでジャイアンツと戦えるよう頑張ります」(炭谷/4日、球団発表)

 19年に西武からFAで巨人に加入した炭谷は、これまでゴールデングラブ賞2度、ベストナインに1度選出され、侍ジャパンでは13年と17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するなど、球界きっての実力を誇る捕手だ。巨人入団後はレギュラーではなかったものの、貴重なバックアップ捕手として巨人のリーグ2連覇に貢献していた。

 自身のキャリアで2度目の移籍に本人は前向きなコメントを発表したが、FAで加入した実績のある選手のトレードだけに周囲からは驚きの声が聞こえる。

「巨人は昨年、澤村拓一(現レッドソックス)をシーズン中にロッテへ移籍させた。様々な可能性はあったが炭谷は想像できなかった。FA移籍で迎えた選手を金銭で出すなんて信じられない。戦力としても試合に出ていた選手だったから、捕手なら小林誠司と思われていた」(巨人担当記者)

「楽天側はかなり前から働きかけていたらしい。石井一久GM兼監督は一緒にプレーしていたこともあり最上級の評価をしていた。西武から楽天へ移籍した投手も多く、優勝を狙うために炭谷獲得が欠かせなかった。巨人側は炭谷と小林を最後まで比較した上での決定でしょうが、楽天側は獲得を切望し続けた選手」(楽天担当記者)

 楽天・石井GM兼監督は08~13年に西武に在籍。当時の主力投手だった岸孝之、涌井秀章、牧田和久、野手では浅村栄斗が今は楽天でプレーしている。炭谷の移籍が発表された4日には、“元西武”の選手が新たに加わったことから「楽天ライオンズ」というワードが、ツイッターでトレンド入りをしていた。

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小林ではなく炭谷だったのはなぜ?