日本ハム監督時代の大島康徳さん(OP写真通信社)
日本ハム監督時代の大島康徳さん(OP写真通信社)

 現役時代に中日日本ハムで活躍し、日本ハムで監督を務めた野球解説者・大島康徳さんが6月30日に大腸がんのため死去した。70歳だった。葬儀は親族らによる密葬で4日に行われた。

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 大島さんは16年にステージ4の大腸がんと診断され、17年に手術を終えたと報告。しかし、がんは肝臓や肺に転移して治療を続けていた。闘病中も自身のブログで病気のこと、家族への感謝の気持ち、野球に対する愛情あふれる思いを綴ってきたが、6月28日にブログの執筆が辛くなったことを報告。以後は夫人に代筆してもらっていた。亡くなる前日の29日のブログが最後の更新に。今月5日に夫人が、大島さんが生前に残した言葉を綴った。

「命には必ず終わりがある。自分にもいつかその時は訪れる。その時が俺の寿命 それが俺に与えられた運命 病気に負けたんじゃない 俺の寿命を生ききったということだ その時が来るまで 俺はいつも通りに普通に生きて自分の人生を、命をしっかり生ききるよ」

 ブログのコメント欄には、「いつも言葉のひとつひとつが心に響きました。生き切った。素晴らしい人生だったんですね。幸せな人生だったんですね。私も、この先そんな素敵な言葉を残せるような人生を送りたいと思います。有難うございました。心より御冥福をお祈りします(原文ママ)」、「大島さん、今貴方の言葉を読み胸に熱くこみ上げるものがあり何も言えません。貴方はとてもかっこよく自分の人生を生ききられましたね。私もあなたのように生きたいと心に強く思います。本当にありがとうございました(原文ママ)」など大島さんのご冥福を祈るメッセージが殺到している。

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