たとえ嫌なことばかり言う人になっても、求められたら期待に応えようとするさすがのプロ意識。芸人と兼業でOLとして長年働いていた遅咲きでもあり、真面目な性格なのだろう。

■光浦に遅れて「めちゃイケ」レギュラーに

 つい先日も、テレビで意外な一面を見せたばかりだ。

「水曜日のダウンタウン」(TBS系、6月9日放送)での、「隣のヤツがとんでもないゴシップ話してたら仕事そっちのけで釘付けになっちゃう説」というドッキリ企画。局内の喫茶店で仕掛け人の女性が「劇団ひとりと不倫をしている」という話をしている最中に、テーブルの上を指でたたくなどイライラしている様子を見せた大久保。

 ネタばらしの際、その理由を話していたが、テレビ局内にもかかわらずデカい声で不倫の話をしていたことにムカついたそうで、「私は芸人さんファーストだから『ひとりさんっていう逸材がいなくなるのか』って」と心情を吐露。これにSNS上では、「常識的だし情に厚い」「怒った理由がお笑いの才能が消えるのが嫌だったっていうのが良い」と好感の声が目立っていた。

「昨年、ラジオ番組で『仕事で大きなミスをした時、どうやって乗り越えましたか?』というリスナーからの質問に、『ミスを2~3日引きずったこともあったけど、結局分かったのは、仕事の失敗って仕事でしか挽回できないってこと』と答えていました。また、『失敗した時は自分が悲劇のヒロインみたいになって落ち込むけど、それ以上に周りに迷惑をかけているということを考えたほうがいい』とも話していました。紆余曲折あった大久保だからこそ、説得力を感じます」(前出の編集者)

 さらに、女優業などお笑い以外の仕事でもその真面目さが生きているようだ。

「昨年、WEBマガジンでの自身の連載で、役者の仕事への取り組み方について書いていましたが、まず『スタッフの方々に迷惑をかけない』ということを心がけているそうです。違う畑にお邪魔する自分が撮影時間を押すわけにはいかないと思っていて、そのためにはセリフを完璧に覚えるのがまずやるべきことだと考えているとか。バラエティー番組では毒を吐き、ベテラン感も出していますが、女性芸人として視聴者の期待に応えようと頑張ってきたのは手に取るように分かります。やっぱり性根は良い人なので、スタッフからの信頼もあるのでしょう」(同)

次のページ
下ネタにも知性と品の良さがある