さらに次のパリ五輪世代以降を見据えると、今季開幕から瀬古と若手CBコンビを組んで奮闘を続けている西尾隆矢(2001年5月16日生まれ、C大阪)、身長193センチの左利きCBの佐古真礼(2002年12月2日生まれ、藤枝)、高い身体能力とボール奪取能力を持ち、サイド、センターに適応可能な半田陸(2002年1月1日生まれ、山形)と続き、さらに高い総合力とリーダーシップで青森山田高時代に名声を得た藤原優大(2002年6月29日生まれ、浦和※J2相模原に期限付き移籍と報道)、そして並外れた跳躍力と日進月歩の成長力、特大のポテンシャルに注目と話題が集まっているチェイス・アンリ(2004年3月24日生まれ、尚志高)の名前が挙がる。

 吉田麻也が年齢を重ねる毎に着実に成長して現在の安定感を手にしたように、センターバックの寿命は長く、経験がより生かされるポジションである。果たして冨安は、日本人センターバックとして、どこまで上り詰めることができるのか。そして“ネクスト冨安”たちが、冨安以上のステップアップを果たせるか。間違いなく言えることは、ほんの数年前までは日本の明らかなウィークポイントであったセンターバックが現在、そして未来にも大きな期待を持てる状況になっていることである。