国際ジャーナリストの高橋浩祐さんは、「ラムダ株」についてこう話す。

「ペルーは人口100万人当たりの感染死者数が5700人以上と世界最悪です。4月以降の感染者のうち8割強をラムダ株が占めたとWHOは報告しました。ラムダ株はチリでもまん延し、感染者の3割以上を占めています。南米からも東京五輪に選手がやってくるでしょうが、仮にこうした変異株が持ち込まれれば、『平和の祭典』どころか『変異株の祭典』になりかねない」

 コロナを制御して安全安心な大会を実現するためには、いくつものハードルが待ち構えている。

(文/AERA dot.編集部・岩下明日香)