今年は五輪開催による約1カ月のペナントレース中断期間があるが、そこまでの残り3週間、大事なのはまず目の前の試合に勝つこと。その間には、現在5ゲーム差をつけられている首位・阪神との直接対決も6試合予定されている。

 もちろん山田も、今は1つでも多くヤクルトの勝利に貢献することだけを考えているだろう。だが、その先に見据えているのは、オリンピックで野球が正式種目になって以降、日本がまだ1度も手にしたことのない金メダル。ヤクルトのキャプテンとして、またこの夏のオリンピアンとして、山田哲人は今、モチベーションで満ち溢れている。(文・菊田康彦)

●プロフィール
菊田康彦
1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。
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